宮崎県内で報告がある「マダニ感染症(SFTS)」。県内で120件もの累積があります。
発熱や下痢などの症状を引き起こし、重症化すると命に関わることもあります。
山や草むらだけでなく、自宅の庭やペットとのふれあいでも感染する可能性があり、誰にとっても身近なリスクです。最新の県公式情報をもとに、症状や予防策をまとめました。
「マダニ感染症」SFTS
どこで感染するのか?
マダニは山や草むらだけでなく、庭や畑、河川敷など 日常生活の中の身近な場所 にも生息しています。
屋外での農作業、草刈り、レジャー、さらには犬や猫などペットを通じて感染リスクが広がる可能性もあります。
症状の特徴
感染から 6日〜2週間程度の潜伏期間 を経て、次のような症状が現れます。
- 発熱
- 吐き気・下痢・食欲不振などの消化器症状
- 全身のだるさ
- 重症化すると意識障害や出血症状
これらの症状がみられ、かつ最近マダニに咬まれた心当たりがある場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です
多くの場合、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染します(インフルエンザのように容易にヒトからヒトに感染して広がるものではないとされています)が、注意が必要です。
予防の対策ポイント
ペットを野外で遊ばせたら注意が必要

犬や猫が野外で遊ぶと、草むらや庭先でマダニが付着する可能性があります。マダニは SFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスを媒介することがあり、人にも感染する危険 があります。
- 散歩や外遊びの後は、ペットの体をよくチェック(耳、首回り、足の付け根などに付きやすい)
- 万が一マダニが付着していたら、無理に取らず獣医師に処置を依頼
つまり、ペットと一緒に安心して暮らすためには、「遊ばせない」のではなく「予防+チェック」 が大切です。
- 口移しでエサを与えたり、ペットを布団に入れて寝たりすることなども注意です。
まとめ
宮崎は自然が豊かで、屋外活動や農作業をする人も多い地域です。
その分、マダニによるSFTSのリスクも全国的に高い地域とされています。
- 「身近な場所でも起こりうる」感染症であること
- 予防策を徹底すれば防げる病気であること
この2点を忘れずに、日常生活の中で対策を心がけましょう。
「ちょっとした注意」で、大切な命を守ることにつながります。
📌 参考:

今年は、まだまだ暑いので、野外活動では服装など注意をしてください。
ペットを野外で遊ばせたら注意が必要です。
マダニによる感染は「刺されないこと」が最大の予防策です。宮崎県は次のような対策を呼びかけています。
マダニに咬まれても 無理に引き抜かず医療機関へ相談
長袖・長ズボン・帽子などで肌の露出を避ける
虫よけ剤を使用する
草むらや山林に入った後は 体や衣服をよくチェック
ペットの体も確認し、マダニが付着していないか注意する