2025年7月4日、宮崎県小林市周辺で「硫黄のようなにおいがする」という声がSNSを中心に相次ぎました。
その正体は、実は 火山活動による「二酸化硫黄(SO₂)」。
この現象は決して偶然ではなく、気象庁も「二酸化硫黄注意報」を発令しており、地域住民への健康影響も懸念されています。
本記事では、
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においの正体と原因
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二酸化硫黄とは何か?
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健康への影響と対策
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現地で実際に感じたリアルな体験
などを分かりやすく解説します。
【実際の発令情報】
小林保健所測定局(所在地:小林市堤) 2025年7月4日 18:50
- 対象地域: 小林市
- 理由: 測定値が0.757ppm(基準:0.5ppm)を超えたため
火山性ガス(二酸化硫黄)が発生源
においの原因は、霧島連山(新燃岳・高千穂峰など)から放出された火山性ガスと見られています。
特に小林市・えびの市周辺では、火山性ガスが風に乗って市街地に到達したと思われます。
【SNSの反応】X(旧Twitter)
投稿には4万超の反応があり、多くの方から
- 「におう!におう!家の中まで来てる…」
- 「目が痛いと思ったらコレか…」
- 「お店の中までにおう!」
🔎 宮崎の街で「硫黄のにおい」がしたのはなぜ?
投稿後、あるフォロワーさんからこんなご指摘をいただきました。
「硫黄自体は無臭ですよ。。。」
驚いて調べてみると、たしかにその通り。
私たちが「硫黄っぽい」と感じるあの独特なにおいの正体は──
【その正体は?】
においの原因物質 | 主な発生源 | においの特徴 |
---|---|---|
硫化水素(H₂S) | 火山性ガス、腐敗した有機物など | 腐った卵のようなにおい |
二酸化硫黄(SO₂) | 火山活動、化石燃料の燃焼 | 刺激臭、焦げたマッチのようなにおい |
ちなみに:硫黄そのもの(S)は?
- 純粋な硫黄(S)は固体で、においはありません(無臭)。
- においがするのは、硫黄が反応してできたガス。
🔁 要点まとめ
硫黄自体は 無臭
「硫黄のにおい」の主な原因は 硫化水素(H₂S)と二酸化硫黄(SO₂)
どちらも 火山活動や腐敗により発生
日常会話では「硫黄のにおい」と言えばたいてい通じます。
でも、正確には硫黄のようなにおいが正しいのかもしれません。
など、驚きや共感、そして学びの声が多く寄せられました。

勉強になりました。
この日、宮崎県では「二酸化硫黄注意報」が発令されており、
火山ガスの成分が風に乗って市街地に届いていたと考えられます。
🧪 二酸化硫黄とは?人体への影響は?
二酸化硫黄(SO₂)とは?
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火山活動や工場などから発生する刺激性の強いガス
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無色透明ですが、鼻をつくような刺激臭があります
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湿気と反応すると**酸性の霧(酸性雨)**になることも
健康被害の可能性
高濃度では以下のような影響が出る可能性があります:
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のどや目の痛み、咳
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喘息などの呼吸器への影響
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長時間の吸入で頭痛や吐き気
✅ 特に 小さなお子さんや高齢者、呼吸器疾患のある方は注意が必要です。
⚠️ どうすればいい?今後の注意点と対策
二酸化硫黄注意報が出たら…
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外出を控える
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窓や換気扇を閉じ、室内にガスを入れない
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敏感な方はマスクや空気清浄機の活用を
気象庁などの情報をチェック
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小林市の防災情報メール/X公式
出典参考:宮崎県ホームページ
今回の「硫黄のようなにおい」の正体は、自然が出していた警告のサインとも言えます。
見えない火山性ガスは、時に健康や生活にも影響を及ぼす可能性があります。
しかし、正しい知識と冷静な行動があれば、過剰に恐れる必要はありません。
今後も、宮崎の自然と上手に付き合っていくために、一次情報と専門情報の両方をバランスよく受け取る習慣が大切です。
✅ 最後に:こんなときどうする?
異変を感じたら → 地元の環境課 or 保健所へ連絡を
目が痛い・喉がイガイガする → 外出を控え、洗眼やうがいを

これからも、ほんみや宮崎では「身近な違和感」にスポットをあてて、
地域のリアルな空気感を伝えていきたいと思います。
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