南海トラフでは今後30年以内に70%から80%程度の確率で大きな地震が発生するとされています。
⬆︎『出典:地震本部』
南海トラフとは、日本列島が位置する大陸のプレートの下に、海洋プレートのフィリピン海プレートが南側から年間、数cmの割合で沈み込んでいる場所です。
この度、政府の地震調査委員会が地震による津波の発生確率を初めて公表しました。
宮崎市と日向市が3メートル以上の高い確率に入っています!
宮崎市と日向市の一部は、30年以内に26%以上の高確率に入っています。
宮崎県内での細かな情報
3m超が宮崎市と日向市の多くの地域
新富町・高鍋町・川南町・都農町が6%〜26%未満。
そのほかの沿岸部は6%未満と示されました。
今回の評価では発生可能性が比較的高い、マグニチュード8から9クラスの地震を予測対象とし今後30年以内に3メートル以上の津波に襲われる確率を3段階に分けて市町村ごとに公表しました。
宮崎県内の沿岸10の自治体のうち10メートル以上の津波が襲来する確率が「非常に高い」に分類された所はありませんでした。
しかし、3メートル以上の確率は宮崎市や宮崎県日向市で一部に確率が「非常に高い」と示されました。
「防波堤がないところで、直接3mの津波が海岸沿いの街を襲えば、木造家屋は流れてしまう可能性が高い。そういうところからは重要な施設は適切な対策をとる必要があることはご理解いただけると思う」(地震調査委員会 平田 直 委員長)
この調査結果はあくまでもシミュレーションです。 計算をちょっと変えるだけで、宮崎県沿岸全てが5メートル以上に変わるくらい、それくらい微妙な所だと言うことは理解して欲しい。
京都大学地震予知研究センター 山下裕亮助教授
今回の評価では日向灘で単独で発生する地震の津波評価は含まれていません。
地震調査委員会では「3メートル・5メートル、10メートルの津波の、高い頻度での襲来を踏まえ優先順位をつけた対策を」と話しています。
出典:UMKニュース
出典:アサデス。九州・山口
津波3メートルの高さってどのくらい?
3メートル以上の津波の高さは、一般的な木造住宅の1階平屋建ての屋根まで浸水する高さです。
⬆︎津波の高さの目安
人間は、30センチの高さの水で身動きが取れなくなり、1メートルになると、多くは体ごと流されてしまいます。
宮崎や、大分の両県では海岸や河川の堤防を整備する予定としていますが、現在未だ進んでいないのが現状です。2020年1月現在。
仮に堤防があっても津波は軽々と超えてしまうことがあります。
それだけ、自然の驚異は恐ろしいのです。
⬆︎津波のシミュレーション画像では大淀川に津波が逆流してきています。
まとめ
初めて津波が確率で発表されましたが、確率で言われるとわかりにくいですね。
0%でなければ、来ると考えたほうが良いと思います。
京都大学地震予知研究センター 山下裕亮助教授の助言のように、あくまでシミュレーションであり、計算方法が変わると3メートルが→5メートルになったりします。
この発表で大事なことは、6%だから大丈夫と思うのでは無く、津波が来るということを前提に備えをしなさいと言うことだと私は思います。
どこに避難したら良いかを、普段から話し合っておきましょう。
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