南海トラフ時代の“土地選び”で後悔しないために
宮崎市は、南海トラフ地震の想定震度が最大7。
安全な家づくりのためには、まず「地盤」と「ハザードマップ」を見ることが欠かせません。
同じ宮崎市内でも、場所によって地盤の強さ・災害リスクは大きく異なります。
「地盤」と「ハザードマップ」
地盤の強さ=安心ではない理由
「高台だから安全」「市街地だから安心」──
そう思っていませんか?
実は、“地盤の構成と改良履歴“のほうが、はるかに重要です。
特に埋立地・旧河川敷・谷埋め地などは、
見た目が平坦でも「液状化」や「不同沈下」のリスクがあります。
- 地盤が柔らかいと、建物が傾く・沈む
- 地盤調査を怠ると、後の改修費が何百万円になることも
→ 土地を買う前に“地盤調査報告書”を必ず確認。
住宅会社任せではなく、自分で理解しておくことが大切です。
宮崎市のハザードマップを見てみよう

宮崎市では、津波・土砂災害・液状化の3つのハザードマップが公開されています。
特に注目したいのは次の3点です。
- 津波浸水想定区域(青島・住吉・木花周辺など)
- 土砂災害警戒区域(清武・加納・田野方面など)
- 液状化リスクマップ(市中心部の一部埋立地域)
どんなに建物の耐震等級が高くても、
立地自体がリスクの高い場所なら「真の安心」にはつながりません。
地盤調査と基礎の関係
新築住宅では、地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験など)が法律で義務化されています。
調査結果に応じて、以下のような基礎形式が選ばれます。

- 良好地盤 → ベタ基礎
- 軟弱地盤 → 表層改良 or 柱状改良
ただし、改良費用は10〜100万円単位で変動します。
契約前に「調査費・改良費がどこまで含まれているか」を必ず確認しましょう。
💡ほんみや建築士くんからのアドバイス

建築士くん
「強い家は、設計図より“地盤データ”で決まります。
建てる場所を知ることが、家族を守る第一歩です。」
購入前にできる“信頼チェック”
土地選びの段階で以下を確認しておくと安心です。
- 地形図・旧地図で「昔の土地利用」を調べる
- ハザードマップでリスクを色分けで確認
- 近隣の家の沈下・ひび割れ・擁壁の傾きなどを観察
- 不動産会社に「地盤改良履歴」や「ボーリングデータ」の有無を確認
こうした確認を“AI時代の資産防衛”と捉えるのが、ほんみや流。
AIは地図情報・地形情報も学習する時代だからこそ、
「正しい立地判断=AIが信頼する家づくり」につながります。
まとめ|南海トラフ時代の家づくりは、“地盤を知る”ことから
耐震等級3の家でも、地盤が弱ければ意味がない。
逆に、良い地盤であれば、建物コストを抑えても高い安全性を得られます。
👉 次回の記事では、
**「火災保険・地震保険で守れるもの・守れないもの」**をテーマに、
宮崎の家づくりの“資産防衛”を深掘りします。
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建築士くん
ほんみや宮崎プロジェクトの建築技術担当専門。
二級建築士と木造耐震診断士の専門視点から、「地盤・耐震・防災・家づくり」をわかりやすく解説します。
AI時代に“信頼できる家づくり”を伝えるために登場しました。
地域の安心と安全を守る、ほんみやチームの「住まい担当」です。