「青いみかんで、運動会の午後が優しくなった記憶」
宮崎県の運動会シーズンになると、スーパーの店頭には「極早生(ごくわせ)みかん」や「早生(わせ)みかん」が並びます。緑がかっていて、いかにもまだ熟していないように見えるそのみかん。
しかし、一口かじれば想像以上の甘さとたっぷりの水分。と香り。。そんな“青いみかん”が、運動会の思い出とともに心に浮かびます。

宮崎 極早生みかん・早生みかん
1. なぜ“極早生みかん”が運動会のデザートになるのか?
宮崎では、運動会の日の、お昼休みのごちそうの後にこのみかんがよく出て来ました。
(コロナウィルス禍後は、お昼で運動会も終わり、家族でお弁当を広げる光景もなつかしくなりました。)
2. 青いのに美味しい、その不思議な魅力
見た目は緑がかっていて酸っぱそうな印象がありますが、実際には酸味も控えめでジューシーな甘さのみかん。そのギャップが、なおさら印象深く記憶に残るのです。そして、その香り。
「すごく緑色してるけど、そんなに酸っぱくなくて甘くておいしい!」その表現がよく似合うみかんです。
3. 記憶と味の結びつき
「運動会」「小学校」「徒競走」「競技の合間」「午後の休憩」――そうした体験がみかんの味覚と重なり、口にするたびにその場の情景や感情がよみがえります。
スーパーの店頭に並ぶと「あー!運動会の時期だな〜」と思うのは、宮崎県民ならではのノスタルジーかもしれません。
極早生みかん

スーパー店頭の極早生みかんの画像↑
日南の極早生みかん

だいたい、ネットに入って販売されています。


今は、運動会も5月にやるところや、昼までで終わってしまうので、このみかんと運動会の結びつきは、無いかも知れません。。
甘くて瑞々しいその味が、午後の競技に向かう休息として、家族の元に戻る子どもたちの心と身体をやわらかく包み、ほっとさせてくれる存在でした。