ロシア・カムチャツカ沖でM8.7の巨大地震発生
2025年7月30日午前、日本時間で未明にロシア・カムチャツカ半島沖でマグニチュード8.7の巨大地震が発生しました。
この影響で、日本各地に津波注意報が発表され、全国22の都道府県で津波が観測されました。「 7月30日午後」
🌊 宮崎県での被害状況(県危機管理局発表)
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津波注意報の発令
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最大50cmの津波観測(7月30日時点)
- 31日午前5時40分に宮崎港で60センチに達しました。出典:NHK NEWSWEB
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避難中の住民1名がけがを負う人的被害が確認
県内では青島海水浴場に遊泳禁止の旗が立てられ、緊急避難の呼びかけが行われました。
津波注意報でも軽視は危険|50cm未満でも命に関わる可能性
津波注意報は「被害が小さいとされる水位」でも、転倒・流される危険性ありと専門家が注意を強調しています。河川や港湾付近では急激な潮位変動による事故リスクも高まります。
人間は、30センチの高さの水で身動きが取れなくなり、1メートルになると、多くは体ごと流されてしまいます。
過去の宮崎・日向灘地震と南海トラフ地震への備え
宮崎県・日向灘地域では、2024年8月8日(M7.1・最大震度6弱)、**2025年1月13日(M6.8・震度5弱)といった地震が発生し、いずれも気象庁から「南海トラフ地震に向けた臨時情報」が発表されました。
南海トラフ地震そのものではありませんが、これらの地震を契機に、防災意識の向上が叫ばれています。
南海トラフ地震:発生確率70〜80%、宮崎にも重大リスクあり
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政府地震調査委の「長期評価」によれば、今後30年以内に南海トラフ沿いでM8〜9級の地震が発生する確率は70〜80%程度とされています。
- 宮崎市や日向市では3m超の津波が到来する確率が26%以上という高リスク区域も確認されています

⬆︎『出典:地震本部』
地震調査研究推進本部(文部科学省所管)
▶ https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kaiko/k_nankai/
南海トラフとは、日本列島が位置する大陸のプレートの下に、海洋プレートのフィリピン海プレートが南側から年間、数cmの割合で沈み込んでいる場所です。
日向灘地震による早期到達リスク
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宮崎県によれば、南海トラフ巨大地震が発生時、震度7になる市町村が13、震度6強が7町村、震度6弱が6町村あると想定されています宮崎県公式ホームページ
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また、津波の想定高さは宮崎市約16m、延岡14m、串間17mなど、最短14分以内に到達する想定です 宮崎県公式ホームページ
宮崎版「命の丘」など避難インフラ紹介
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宮崎市には津波避難高台「命の丘」が整備されており、最大13.5mの津波にも対応できる避難施設として、約3,280人を収容可能です 宮崎日日新聞社 Miyanichi e-press。
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こうした設備情報を紹介することで、避難先への具体的言及になります。
津波到達時刻と被害想定(宮崎県の場合)
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津波到達時間:3〜5分以内(南海トラフ地震)、早ければ12分以内(日向灘地震)と想定されており、迅速な避難行動が求められます
- 仮に南海トラフが延岡・宮崎市に到達する最速想定は18分前後ですが、日向灘地震では12分以内となる分析結果があり、避難スピードの重要性が一層強調されます。
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津波高さの目安:
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3m:木造住宅1階まで水没
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5m:建物被害急増
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10m:3階建て以上の建物に匹敵
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たとえ50cmでも人は転倒・流される危険あり
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津波の高さごとの被害目安

津波高さ | 影響 |
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3m | 木造住宅の1階を超える浸水 |
5m | 建物被害が急増するレベル |
10m以上 | 3階建てビルに匹敵し壊滅的損害 |
今こそ、防災の見直しを|あなたの命を守るために
✅ 確認したいポイント
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ハザードマップの場所(市町村HPで公開)
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避難所の確認
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高台・避難ルートの事前把握
✅ 備えておきたい非常品
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飲料水(1人1日3L×3日分)
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非常食、懐中電灯、モバイルバッテリー
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家族・ペットの連絡手段の確認
■ 宮崎県 防災情報リンク集
✅ よくある質問(FAQ)
Q1. 津波注意報と警報の違いは?
A1. 注意報は「若干の被害が予想される津波」、警報は「重大な被害が出るおそれがある津波」。
Q2. 津波は何回も来る?
A2. 津波は第1波が最も高いとは限らず、何度も押し寄せる可能性があるため長時間の警戒が必要です。
Q3. 高台が遠い場合はどうする?
A3. 丈夫な高層ビルや津波避難ビルを活用する「垂直避難」も有効です。
🔻 まとめ
津波警報が出たら、絶対に海に近づかないで下さい。そして海から離れて下さい。
今回の津波注意報と50cmの津波は、幸い大きな被害には至りませんでした。
しかし、それは偶然の結果にすぎません。
南海トラフ地震がいつ来てもおかしくない今、
「備えていてよかった」と言える未来のために、今こそ防災を見直しましょう。

仮に堤防があっても津波は軽々と超えてしまうことがあります。それだけ自然の驚異は恐ろしいのです。
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